英文レジュメの書き方:resumeとCVの違いと国別マナー
英文レジュメは日本語の履歴書や職務経歴書をそのまま英訳する文書ではありません。応募先の国の慣行と求人票の要件に合わせて、内容を組み立て直す文書です。米国企業には通常1〜2ページのresumeを提出し、英国やシンガポールの公式ガイドは年齢や生年月日などの個人情報を応募書類に求めない方向を示しています。
私たちrefresh.cvは、求人票の要件・ATSキーワードと、レジュメに書かれた実際の経験の根拠を照らし合わせて、求人に合わせた修正を支援するAI履歴書作成ツールを提供しています。英文レジュメも進め方は同じです。まずどの文書を出すべきかを決め、日本の履歴書フォーマットに含まれがちな情報を外し、実績文を求人票の言葉で書き直します。
resumeとCV、どちらを提出すべきか
米国企業に応募するなら基本はresumeです。Oregon State University Career Development Centerは、resumeをスキル・経歴・学歴を要約した1〜2ページの文書、CVを学術・研究実績を中心に通常2〜12ページにわたって詳しく書く文書として区別しています。
CVという呼び方は地域によって意味が変わります。Georgetown University Cawley Career Education Centerによれば、米国でCVは学術・研究職向けの応募文書を指し、米国以外ではCVとresumeが同じ文書を意味することが多いとされています。英国企業がCVを求めている場合、たいていは米国のresumeに相当する一般的な応募書類を想定すれば足ります。迷ったときは求人票が使っている名称と分量の指示にそのまま従います。
写真・生年月日・性別を書かない理由
日本の履歴書でおなじみの証明写真・生年月日・性別の欄は、英文レジュメでは基本的に省きます。英国とシンガポールのガイドラインが共通して挙げる理由は、職務能力を基準にした公正な採用です。
- 英国:National Careers Serviceは、CVに年齢・生年月日・婚姻状況・国籍を書かないよう案内しています。
- シンガポール:TAFEP Tripartite Guidelines on Fair Employment Practicesは、スキル・経験・職務遂行能力で採用し、年齢・人種・性別・宗教・婚姻状況などに左右されない選考を求めています。シンガポール人材開発省(MOM) Tripartite Standard on Recruitment Practicesは、職務適性の判断に必要でない限り応募書類で年齢・生年月日・性別などを求めないよう定め、ガイドライン原文は写真や兵役義務も通常は評価対象ではないと説明しています。
- 米国・北米:VisualCVの国別ガイドは、差別防止の観点から年齢・生年月日、性別、国籍、婚姻状況をresumeから外すよう勧めています。
ただし求人票や応募フォームが特定の情報を明示的に求めている場合は、その指示に従います。
セクション名と並び順
英文レジュメは読み手がすぐに見つけられる標準的なセクション名を使います。National Careers Serviceは、連絡先・短い自己紹介・学歴・職歴・推薦者のセクションを挙げ、自己紹介は氏名と連絡先のすぐ下に置くよう案内しています。次の並び順は経験者を想定した構成です。
| セクション | 書く内容 | 日本の履歴書との違い |
|---|---|---|
| Contact Information | 氏名、メール、電話番号、LinkedIn | 証明写真・生年月日・住所全体は書かない |
| Summary | 応募職務に合わせた2〜3行の自己紹介 | 自己PR文をそのまま移さない |
| Experience | 直近の職歴から会社名・役職・期間・実績の箇条書き | 担当業務の列挙より成果文を中心にする |
| Education | 学校名、専攻、学位、卒業年月 | 新卒ならExperienceより前に置いてよい |
| Skills | 求人に関連するツール・言語・資格 | 実際に使える項目だけを書く |
実績文:時制と数字の書き方
動詞の時制は、その仕事が終わっているかどうかで決めます。Jobscanは、終わった仕事はmanaged、designedのような過去形で、現職で続けている仕事はmanage、designのような現在形で書くとまとめています。文は主語のIを省いて動詞から始めます。
数字はアラビア数字と%で書き、比較の基準と期間を併記します。日付は03/04のように国ごとに読み方が変わる形式より、Mar 2021 - Presentのように月名を使う形式が安全です。円建ての金額はJPYと明記するか、換算の基準を示します。
以下は理解を助けるための仮の例です。数字は必ず本人の実際の記録に差し替える必要があります。
- 日本語の履歴書的な書き方:新規会員のオンボーディング改善業務を担当し、離脱率の低下に貢献
- 英文レジュメ:Redesigned the new-member onboarding flow, reducing 30-day churn from 18% to 12% (Jan-Jun 2025).
「担当」「貢献」が「何をして、どれだけ変わったか」に置き換わり、終わったプロジェクトなので過去形Redesignedを使っています。
求人のキーワードと実際の経験をすり合わせる
同じ経験でも、求人票が使っている言葉で書かないと、読み手とATSが結び付けられません。Indeed Career Guideは、採用担当者が求人票と同じキーワードでATSを検索する可能性が高いため、求人票の表現を反映するよう勧めています。
ただしキーワードは、それを裏付ける経験がある場合にだけ書き足します。仮にある求人がA/B testing、user research、SQLを求めているとすると、状況は3つに分かれます。
- キーワードと経験のどちらもある:A/Bテストを実際に運用しており、レジュメにもA/B testingと書いてあるなら、成果の数字を補強してその項目を上位に移します。
- 経験はあるがキーワードがない:顧客インタビューを行っていたのにcustomer callsとしか書いていないなら、実際の内容に合わせてConducted user research interviewsのように求人票の用語で書き直します。
- キーワードも経験もない:SQLを使った経験がないなら、レジュメには書きません。
refresh.cvはこの照らし合わせを自動で行います。レジュメを職務の責任・スキル・ATSキーワードと対照し、満たしている要件と不足している要件を示したうえで、経験が裏付けている箇所にだけ求人票の言葉を使うよう支援します。レジュメが要件を裏付けていない場合は内容を作り込まず、追加情報を尋ねます。時制の不一致や文法の誤りの修正にも対応します。レジュメ自体の完成度を見る品質スコアと、特定の求人に対するキーワード適合度は別の評価であり、どちらも書類選考の通過を保証するものではありません。
カバーレターの役割と分量
カバーレターは、レジュメに書いた経験のうち、応募する職務に最も関係する部分を文章で説明する文書です。University of Michiganのレジュメ・カバーレターガイドは、カバーレターを1ページに収め、関連する経験をより深く扱うよう勧めています。レジュメの箇条書きを繰り返すのではなく、求人票の要件を2〜3個選び、それぞれをどの経験で満たしているかをつなげて書きます。
米国・英国・シンガポールの慣行比較
| 項目 | 米国 | 英国 | シンガポール |
|---|---|---|---|
| 一般的な応募文書名 | resume(学術職はCV) | CV | 求人票の表記に従う |
| 個人情報 | 年齢・生年月日・性別・国籍・婚姻状況は除くことが推奨される | 年齢・生年月日・婚姻状況・国籍を除くよう案内 | 職務と無関係な年齢・生年月日・性別などは求めないのが原則 |
| 参考点 | 1〜2ページのresumeが一般的 | 連絡先・自己紹介・学歴・職歴・推薦者という構成が案内されている | 公正雇用三者ガイドラインが基準 |
英国企業に応募する場合は、organised、analysedのような英国式のスペルに統一することが勧められています。業種や公的機関の様式によって要求事項は異なるため、求人票の案内が常に優先されます。
FAQ
resumeとCVはどちらを使えば安全ですか。 米国企業向けならresume、学術・研究職ならCVが基本です。米国以外ではCVとresumeが同じ文書を指すことが多いため、求人票が使っている名称と分量の指示に合わせるのが確実です。
日本の履歴書に書いていた生年月日や性別は英文レジュメにも書くべきですか。 英国・シンガポール・米国いずれのガイドも、職務適性と関係のない年齢・生年月日・性別・婚姻状況・国籍は応募書類から外す方向を示しています。求人票や応募フォームが明示的に求めている場合はその指示に従います。
経験はあるのにキーワードが求人票と違う言葉になっている場合はどうしますか。 経験の実態を変えずに、求人票が使っている語に書き直します。経験そのものがない項目は、キーワードだけを足して書かないことが前提です。
英文レジュメの下書きができたら、応募したい求人票を貼り付けてrefresh.cvで求人票の要件・ATSキーワードと実際の経験がどこで一致し、どこが不足しているかを確認してみてください。
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